Text/トーキョードライブスタッフ TOKYODRIVE Staff
Photo/トヨタ Toyota
1998年に、80系からフルモデルチェンジして100系になり、早10年近く。 なぜ今またランドクルーザーに乗ったのかと問われれば、それは間違いなく次の200系の姿が見えているからだ。 200系が出る前に、100系に乗っておきたかったのだ。
『オフロードのロールスロイス』、『戦争あるところにランクルあり』など、そのタフさやオフロード走破性能を取り立たされる事の多いランドクルーザーだが、100系のそれは明らかに80系よりも劣っている気がした。 どうやらオフロードや戦地でのタフな仕事は80系に任せ、100系はよりオンロード、しかもラグジュアリー方面に向かっている気がする。 それもそのはず、北米でランドクルーザーとして売られているこの車両、元々はレクサスブランドからLXとして売られていたものなのだ(現在も北米ではレクサスLXとトヨタ・ランドクルーザーが売られている。 両車の違いはエンブレムや内装、外装ライト類など)。
乗ってみた感想は、やはり10年近くフルモデルチェンジされていないだけあって、内装・外装ともにデザインの古めかしさは否めない。 80系にせよ100系にせよ、元のエンジニアリングがしっかりしているから10年前のコンセプトでもやっていけるが、さすがにデザイン面だけを見ると現代のSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)であるキャデラック・エスカレードやインフィニティー・QX56などと比べると見劣りしてしまう。 また内装の各種ボタン類、ステアリングとエルボーサポートの位置関係なども、日頃町乗りするには使い勝手が少々悪いように感じた。
しかしながら、一旦その舞台を都会から灼熱の砂漠、極寒の凍湖、激雨の森林などに移し、最小限のストレスで、さらにラグジュアリーを感じながら目的地まで安心して到達する事を考えると、ランドクルーザーは世界で最高の仕事をしてくれることだろう。
同じトヨタのセコイア(4x4リミテッド)が45,660ドルからスタートするのに対し、ランドクルーザーはそれよりも10,000ドル以上高い56,215ドルからのスタート。 これはランドクルーザーというブランドや性能からくる値段の差だろう。
ユーザーがどういう使い方を想定しているのかにもよるが、町乗り重視であればランドクルーザーの必要性はないだろう。 しかし、砂漠や森林などオフロードでの使用が多いユーザーであれば、これ以上適した車は見つからないはずだ。 良く出来た車であったが、100系はすでに10年選手、次の200系に期待したい。


