SR311, S30, Z31, Z32 そしてZ33。歴代のフェアレディ(あるいはZ)シリーズに共通しているのは日産を代表するスポーツカー、しかもGTモデルだということ。 そして、今回乗ったZ34 370Zロードスターにも、それを色濃く感じることが出来た。
ステアリングは今のクルマにしてはリニアに反応するし、300馬力オーバー(332馬力)を発生する3.7リッター V6エンジンは必要にして十分。 高速クルーズ中のフリーウェイでの(例えば前方に遅いクルマが割りこんで来たりした際の)ブレーキング→再加速といった作業も、何のストレスなくこなすことが出来る。
さて、370Z ロードスターで特筆すべきなのは、やはりそのデザインだろう。 ヘッドライトとテールライトはクーペと同様のデザインで、やはり斬新に感じる。 シャープなデザインのフロントバンパーはショートホイールベースと相まって見る者に引き締まった印象をもたらしている。
そんな中、一番注目したいのはリアから見た時のボディシェイプ。 真後ろから見るとワイドなリアフェンダーと、ハイマウントライトを頂点としたトランクリッドのラインが非常に美しい。
また、真横から見ればテールライトとトランクから来るラインが、モリッと盛り上がったリアフェンダーを抜け、線の太いラインがズドンとそのままドアに下りてくる、シャープというよりダイナミックなデザイン。 ヘッドライトやフロントバンパーはシャープなのに、ラインはダイナミック。 このシャープさとダイナミックなラインがうまく同居しているのが370Z ロードスターの特筆すべき点だと思う。
F1インスパイアードなリアバンパー下部中央にあるライト(ダミーなのが残念)はアフターパーツメーカーではすでにリリースされていたものの、自動車メーカーとすれば斬新な試み。 フェラーリなどもリアバンパー内にライトを埋め込んできているし、割と新しい動きかもしれない。
Rays製の軽量19インチホイールのデザインは非常にユニークだし、ブレーキも良く効く(速く走るにはストッピングパワーが絶対条件)。
ソフトトップをクローズした状態で運転席から助手席側を向くと、サイドウィンドウの形が非常にキレイで好感が持てる。 しかし、ブラインドスポットが広いのも確かで慣れるまでに時間が必要だ。
シートパターンは独特なモノで、革と化学繊維の合成。シートクーラーが今まで乗ったどのクルマよりも効いたのが印象的だった。 またドアパネルやセンターコンソール横にまで使われているバックスキン(アルカンターラかもしれない)も好印象だ。
インストゥメンタルパネルはセンターにタコメーターが配置されるスポーツ走行を意識したもの。 Z伝統の三連メーターもダッシュ上に鎮座する。
スポーツカーといえども、このような燃費計が付いているのが今時のクルマらしい。
サイドに付くZマークがウィンカーの役割も果たしているのだが、これがちょっとBMWチック。 セキュリティをオンにした際にも光ってくれるので、便利ではある。
美しいスタイリングとスポーツGT的な使い方にも満足できる走行性能。 370Z ロードスターなら毎日の街乗りから週末のビーチ沿いのドライブ、また連休の遠出まで、オールマイティーにこなすことができそうだ。
